KBとKiBの違い、容量が少なく見える理由
2026.09.27 更新 · 4分で読めます
KBは1,000バイト、KiBは1,024バイトです。10進数と2進数の単位の違いを表で整理し、1TBのHDDやSSDがWindowsで約931GBと表示される理由や、OSによって表示が変わる点を計算例で解説します。
データ容量換算ですぐに計算する1TBの外付けHDDを買ってWindowsのパソコンにつないだら、「931GB」と表示されて驚いたことはないでしょうか。故障しているわけでも、容量がどこかへ消えたわけでもありません。メーカーとOSで容量を数える単位が違うことが原因です。その仕組みを理解する鍵が、「KB」と「KiB」の違いです。
KBとKiBは何が違う?
KB(キロバイト)の「キロ(k)」は、キロメートルやキログラムと同じ国際単位系(SI)の接頭語で、1,000倍を表します。したがって、1KBは1,000バイトです。
一方のKiBは「キビバイト」と読み、1KiBは1,024バイトです。同じように、MiBはメビバイト、GiBはギビバイト、TiBはテビバイトと読みます。
| 10進数の単位(SI) | バイト数 | 2進数の単位(IEC) | バイト数 |
|---|---|---|---|
| 1KB(キロ) | 1,000 | 1KiB(キビ) | 1,024 |
| 1MB(メガ) | 1,000,000 | 1MiB(メビ) | 1,048,576 |
| 1GB(ギガ) | 1,000,000,000 | 1GiB(ギビ) | 1,073,741,824 |
| 1TB(テラ) | 1,000,000,000,000 | 1TiB(テビ) | 1,099,511,627,776 |
10進数の単位は1段階上がるごとに1,000倍、2進数の単位は1,024倍です。1GBは1,000MB、1GiBは1,024MiBとなり、単位が大きくなるほど両者の差も広がります。
なぜ1,024という単位があるのか
コンピュータは内部で2進数を使うため、1,000に近い2の累乗である1,024(2の10乗)をひとまとまりとして数える習慣が昔からありました。困ったことに、この1,024バイトも同じ「KB」と呼ばれていたため、同じ表記が1,000と1,024の2つの意味を持つことになりました。
この混乱をなくすため、国際電気標準会議(IEC)は1998年12月に、2進数の倍数を表す接頭語「キビ(Ki)」「メビ(Mi)」「ギビ(Gi)」などを国際規格として承認しました。これにより、1,024バイトを1KiBと書き分けられるようになっています。
1TBが約931GBと表示される理由
HDDやSSDのメーカーは、10進数の単位で容量を表示しています。Appleもストレージ容量の説明の中で、メーカーは10進法を使って容量を測っており、1GBは10億バイト、1TBは1兆バイトで、実際にフォーマットされた容量はそれ以下になると案内しています。
一方、Windowsは容量を1,024単位(2進数の単位)で計算して表示します。MicrosoftもWindows Serverのドキュメントで、Windowsのストレージ容量は2進数の単位で表示され、2TBのドライブはWindowsでは1.82TiBと表示されると説明しています。エクスプローラーなどの画面では、2進数で数えたこの値に「GB」「TB」という表記を付けて表示することがあるため、同じバイト数でも数字が小さく見えます。1TBをGiBに換算してみましょう。
1TB = 1,000,000,000,000バイト
1GiB = 1,073,741,824バイト
1,000,000,000,000 ÷ 1,073,741,824 = 931.3226…
1TBは約931.3226GiBで、これがエクスプローラーでは「931GB」のように表示されることがあります。容量が減ったのではなく、同じ量を別の単位で数えた結果です。さらに、フォーマットによってファイルシステムが使う領域や、OSが使う領域もあるため、実際に使える空き容量はもう少し少なくなることがあります。
容量別の早見表
| 表示容量 | 2進数の単位に換算 |
|---|---|
| 256GB | 238.4186GiB |
| 512GB | 476.8372GiB |
| 1TB | 931.3226GiB |
| 2TB | 1,862.6451GiB |
スマートフォンの「256GB」モデルや、ノートパソコンの「512GB SSD」も、2進数の単位で数えるとこのくらいの数字になります。
単位が大きくなるほど差が広がることも、この表から読み取れます。2進数で数えた数字は、GBの段階では約6.9%、TBの段階では約9.1%小さくなります。TB単位で比べると、1TBは約0.9095TiBです。
OSやアプリによって表示は変わります
容量をどちらの単位で表示するかは、OSやアプリによって異なります。Appleは、iOS 10以前やOS X Leopard以前など一部のアプリやOSでは、2進数を用いてストレージ容量が測定されていると説明しています。同じファイルや同じストレージでも、どの機器やソフトで見るかによって表示される数字が変わるということです。
ファイルサイズでも同じことが起こります。たとえば1,500,000バイトのファイルは、10進数なら1.5MBですが、2進数で数えると 1,500,000 ÷ 1,048,576 = 1.4305…で約1.4305MiBです。容量を比べるときは、2つの数字が同じ基準で表示されているかを確かめましょう。
まとめ
- 1KBは1,000バイト、1KiBは1,024バイトです。1GBは1,000MB、1GiBは1,024MiBです。
- ストレージのメーカーは10進数で容量を表示し、Windowsは2進数で計算した値を表示します。エクスプローラーでは、この値にGBという表記を付けることがあります。
- 1TBは約931.3226GiBなので、Windowsでは約931GBと表示されることがあります。
KB・MB・GBとKiB・MiB・GiBを1つの画面で換算できます。データ容量換算で、手持ちのストレージの容量を計算してみてください。